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コンバージョン最適化機能は有効な手段なのか

リスティング広告を運用されている方なら誰しも「コンバージョンをもっと増やしたい」という気持ちがありますよね。
あなたも日々広告文を変更してみたり、キーワードを追加してみたり、あるいはサイトを修正してみたり、様々な手段を講じていることでしょう。

しかし、私たちグラッドキューブにご相談いただくお客様からよくお聞きするのが、「広告の改善になかなか時間を取れない」という悩みです。
当然本業のお仕事がある中で、リスティング広告に割ける時間は限られています。
 
 
そこで、今回は「いかに効率的にコンバージョンを増やしていくか?」ということをテーマにして、 Yahoo! ディスプレイアドネットワーク (YDN) で今月リリースされたコンバージョン最適化機能を検証していきます。

コンバージョン最適化機能 リリース
参照URL: http://promotionalads.yahoo.co.jp/support/release/2014/0820.html
 
 
スポンサードサーチでの同様の機能、あるいは Google AdWords のコンバージョンオプティマイザーを既にご使用されている方もぜひ今回の記事を参考にしてください。

 
 

コンバージョン最適化機能を探る

コンバージョン最適化機能とは、その名の通りあなたの運用している YDN アカウントでコンバージョン獲得を最適化する機能です。
これだけ聞くと使わない手はありませんが、よく分からないまま使用しても効果はあまり見込めません。

まずはその概要を理解することから始めましょう。

 
1.コンバージョン最適化機能の仕組みと使用条件

コンバージョン最適化機能はどんなアカウントでも使用できるわけではありません。
使用するためにはある条件をクリアしている必要があります。

その条件とは、
「直近の過去30日間で15件以上のコンバージョンを獲得している」ことです。
 
 
この条件が設定されている背景には、コンバージョン最適化機能の仕組みが大きく関わっています。

コンバージョン最適化機能ではあなたのアカウントを中心に様々なデータを解析し、コンバージョン獲得の可能性を予測しています。

具体的には、
・キャンペーンの直近30日間のコンバージョン実績データ
・広告の掲載面
・広告配信対象ユーザーのデモグラフィック情報(デバイス、性別、年齢)
・Yahoo!JAPANの良質で膨大なマルチビッグデータを利用したユーザーの行動履歴

といったデータを活用します。

 
2.コンバージョン最適化機能の設定方法

コンバージョン最適化機能はキャンペーン単位で設定します。

コンバージョン最適化機能 設定

上図のように表示項目に「コンバージョン単価の目標値」を出現させ、設定したいキャンペーンで目標CPAを入力します。

設定はこれだけで終わりです。
なので手間がかかるものではありません。

しかし、「簡単に設定できるからどんどんコンバージョン最適化機能を活用していこう!」と思うと非常に危険です。

 
3.コンバージョン最適化機能は本当に効果が見込めるのか

実は「キャンペーン」単位でしか設定できない、ということがコンバージョン最適化機能の落とし穴です。
その理由は簡単で、広告グループごとに目標にできるCPAには差異があるためです。

例えばコンバージョン最適化機能を設定したキャンペーンに「A」「B」という2つの広告グループがあるとしましょう。
現在Aは「2,000円」でコンバージョンを獲得し、Bは「10,000円」かかっていて、キャンペーン全体ではCPA「5,000円」で獲得している状況を想像してください。

コンバージョン最適化機能 サンプル
 
 
この時あなたは目標CPAを「5,000円」前後に設定するはずです。
そうなると、Bではコンバージョンが生まれにくくなってしまいます。

トータルで見るとコンバージョンが増える可能性はもちろんありますが、逆に減ってしまう可能性も秘めています。
コンバージョン最適化機能を使用したら、前よりコンバージョンが下がってしまった、獲得単価が上がってしまった、というケースは実際起こります。

また、仮に「直近の過去30日間で15件以上のコンバージョンを獲得している」という使用条件を満たしていても、数が少ないとデータの精度は落ちます。
その分効果が出る確率も下がってしまうため、意外と「使わない方が成果が出る」事態は珍しくないでしょう。

 
 

コンバージョン最適化機能は結局使用するべきなのか

ここまでの流れで、恐らくあなたはコンバージョン最適化機能は使用しないほうがいいかも、と思ったことでしょう。
ただ、お伝えしたいことはそうではありません。

コンバージョン最適化機能を使うことで効果が出る可能性は十分にあります。
もし今よりコンバージョンの獲得数が向上できれば、日々の管理にかかる時間も大幅に短縮できます。
 
 
気をつけて欲しいのは、「成果が必ず出る」わけではないということです。
キャンペーンによって成果が出るものあれば出ないものもあるので、そのことを認識した上でぜひテストしてみてください。

まだ YDN ではリリースされて日が浅いため効果が分からない面もありますが、あなた自身の手で実際にコンバージョン最適化機能をお試しください。

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