Yahoo! ディスプレイ広告で A/B テスト機能の提供開始　設定方法と注意点を解説

みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の長野です。

2022年10月より Yahoo! ディスプレイ広告（運用型）で A/B テスト機能の提供が開始されました。今回の機能追加によって、広告の配信機会が均等でオークションの重複も発生しない状態での A/B テストが行えるようになりました。

本エントリでは、 A/B テスト機能の内容や実施手順についてご紹介します。

A/B テスト機能とは

A/B テスト機能とはテスト設定した2キャンペーンの広告の配信機会を均等に分割し、平等になるように自動配信される機能です。

（引用： Yahoo! 広告　A/B テスト機能の提供）

（出典： Yahoo! 広告　A/B テスト機能の提供）

通常の配信では広告の成果によって配信量に偏りが生じるため、配信機会が均等な状態の A/B テストは実施できませんでした。配信量を揃えるために同じターゲティングのキャンペーンや広告グループを同時に配信すると、ターゲティングの重複によって効果が悪化する危険もありました。

今回追加された A/B テスト機能によって、配信機会の均等な分割が可能になり、これまでよりも正確な A/B テストが実施できるようになりました。

※なお、本機能は「配信機会」が分割される仕様のため、インプレッション数は均等にならない可能性があります。

（出典： Yahoo! 広告　A/B テスト機能の提供）

A/B テストの設定方法

① A/B テストに使用する2つのキャンペーンを作成します。
テストを行いたい項目以外はすべて同じ設定にします。例えば、バナーのテストを行いたい場合は、バナー以外の項目がすべて同一のキャンペーン・広告グループ・広告を作成します。

異なる設定の項目が複数あると、何が要因で配信結果に差が生じたかの判断が難しくなるため、必ず同じ設定にしましょう。
 

 
② 管理画面の右上にある［ツール］をクリックし、［運用支援］の項目の［ A/B テスト］を選択します。
 

 
③［+ A/B テストを作成］ボタンをクリックします。
 

 
④ テスト名、説明を入力し、テスト対象キャンペーンとテスト期間を選択して［作成］ボタンをクリックします。

［テスト対象キャンペーン］の項目では、手順①で作成したテスト用キャンペーンを「キャンペーン A 」「キャンペーン B 」にそれぞれ設定します。

以上で A/B テストの設定は完了です。

テストの状況は［ A/B テスト］画面の［テスト状況］の項目で確認できます。
 

（出典： Yahoo! 広告ヘルプ　A/B テストについて）

また、［テスト名］をクリックすると、テストごとの設定内容や配信結果が確認できます。
 

（出典： Yahoo! 広告　A/B テスト機能の提供）

使用例と推奨比較方法

A/B テスト機能を使った主なテストパターンは以下の通りです。

• ■ 自動入札・手動入札の比較
• ■ 自動入札の入札戦略の比較
• ■ クリエイティブの比較

効果的な A/B テストを実施するためには、どのパターンでも平等な配信環境を設計することが重要です。以下のテストケース例と比較方法をぜひご参考ください。
 

（出典： Yahoo! 広告　A/B テスト機能の提供）

また、 A/B テストは実施する目的を明確にし、仮説を立ててから行うことがポイントです。

なぜテストを行うのか、何を変更したらどのように成果が変わるかを考えた上で、その仮説を検証するための手段として実施します。

テスト後は仮説通りに変化したかどうかの「答え合わせ」を行います。答え合わせの結果を踏まえ、実際の配信に反映するか、次のテストを実施するか、ネクストアクションに繋げましょう。

A/B テストの注意点については下記の記事で詳しく解説していますので、実施前にぜひご覧ください。

ABテストには意味がないのか？【結果をとらえるときに注意すべき3つの前提】

おわりに

本エントリでは、 Yahoo! ディスプレイ広告 にてリリースされた A/B テスト機能について紹介しました。

今回のリリースによって、より精度の高い A/B テストを行うことが可能になりました。アカウントの改善点をしっかりと見極め、仮説を立てた上でテストを実施していきましょう。

当社は Yahoo! マーケティングソリューション認定パートナー「広告運用認定パートナー」に認定されています。「広告運用認定パートナー」とは、全国約1,700社の Yahoo! セールスパートナーの中でも、専門性が必要となる広告運用知識と、その運用実績が基準以上であることをヤフー株式会社より公式に認定を受けたパートナーです。

2022年度上半期　 Yahoo! マーケティングソリューション パートナー「広告運用認定パートナー」に連続認定

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解説動画

本記事の内容は YouTube でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【2022年度アップデート内容ご紹介①】 Yahoo! ディスプレイ広告編

 
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