Googleディスプレイネットワーク新機能「来店コンバージョン計測機能」によって実店舗への来店成果が計測可能に
こんにちは。グラッドキューブプロモーション事業部の柿木です。
2017年5月25日、 Google AdWords 公式ブログにてGoogleディスプレイネットワーク(以下GDN)の来店コンバージョン計測に関する情報が公開されました。
インターネットでGoogle AdWords の広告をクリックして実店舗に来店したユーザーを、広告配信データ上に計測することが可能となりました。
今まで計測することができなかった情報が利用できるようになったことで、新たな販売促進経路を獲得できる機会となるのではないでしょうか。
今回のエントリではそんな、Google AdWords の来店コンバージョン計測機能をご紹介して参ります。
来店コンバージョン計測機能の仕組み
GDNの来店コンバージョン計測機能とは、インターネットでGoogle AdWords の広告をクリックして、実店舗に来店したユーザ-を計測するという機能です。
※コンバージョン = 成果(来店、申込み、購入、フォーム記載など様々な条件を設定することが可能です。)
では来店コンバージョンはどのような仕組みで計測されているのでしょうか。
●実店舗への来店データは、匿名の集計統計情報に基づいています。広告をクリックした後で実店舗へ来店したユーザー数に関する現在と過去のデータを使って、モデル化した数値が作成されます。
●数字はモデル化および匿名化されているので、1という数値は、実際に1人のユーザーが広告をクリックした後で実店舗へ来店したという意味ではなく、近似値や平均値を表しているとお考えください。
(引用元: Google AdWords ヘルプ)
これらの計測はデバイスのロケーション履歴をオンにしているユーザーを対象に計測が行われます。コンバージョンとして表示される「1」というデータは、1ユーザーが来店したという事実を表すものではありません。
あくまでGoogle のロジックに沿って、推定される数値となります。
ロケーション履歴をオンにしているユーザーの全体数の内、厳しい信頼水準に達した場合のみ成果として計上されるという仕組みになります。
来店コンバージョン計測機能が他の広告媒体より優れている点
これまでも実店舗への来客を促す方法は様々ありました。
テレビ、ラジオ、新聞、折り込みチラシ、サイネージ広告、街頭広告などなど。
来店コンバージョン計測機能はいくつかの点で、上記の方法より優れていると言えます。
①消費者を細かくターゲティングすることができる。
②来店者の属性、利用時間、利用デバイスなどの細かなデータを入手することができる。
③少額から広告を出すことができる。
一つずつ見ていきましょう。
①消費者を細かくターゲティングすることができる。
GDNを利用した広告ではユーザーの年齢、性別、地域、利用デバイス、利用時間帯などを指定して広告配信を行うことができます。
この機能によって、
「18~24歳、男性、大阪府に所在、スマホユーザー、AM11:00~PM18:00」
の条件にて広告を配信、などという設定を行う事ができます。
②来店者の属性、利用時間、利用デバイスなどの細かなデータを入手することができる。
GDNを利用した広告では、属性(年齢、性別、地域など)を判別することが可能です。
これらが判別可能であることによって、
「24~35歳、女性」
からの成果獲得確度が高いなどという情報を得ることができます。
このように得た情報は①のような設定を行う際に、反映させることができ、成果見込みの高いユーザーをターゲットにした広告配信を行うことが可能となります。
③少額から広告を出すことができる。
他、マス広告とは異なり少額な予算でも広告配信を行うことができます。
例えば、「5万円から広告を配信して成果が良ければ続けたい。」
そのようなことも可能となります。
※最低広告配信金額など、各広告代理店によって条件は異なります。
あくまで、GDNで広告を配信を行う際、設定が可能であるというご紹介になります。
来店コンバージョン計測機能の使用条件
この機能を利用するにはいくつか条件があります。
以下、Google AdWords に記載されている要件をご紹介致します。
●ご利用可能な国に複数の実店舗がある。広告主様の店舗で利用できるか否かについては、アカウント担当者にお問い合わせください。
●広告のクリック数や実店舗への来店が多い。
●Google マイビジネス アカウントを AdWords アカウントにリンクしている。
●Google マイビジネス アカウントに各店舗の位置情報を作成してください。
(引用元: Google AdWords ヘルプ)
これらの条件を満たすことによって、来店コンバージョン計測機能が利用可能となります。
上記以外にも、広告をクリックした際に遷移させるLP(ランディングページ)を所有していることなどが必要となります。
(広告運用アカウントの状況、店舗数、消費者の来店数など、条件によっては当機能を利用できない事があります。)
実際に使用された例
日本ではいち早く、ローソンがこの新サービス(GDNの来店コンバージョン計測機能)を導入しました。
以下、導入の成果をご紹介致します。
今回の計測により、ディスプレイ広告をクリックして 7 日以内の全国ローソン来店数を可視化できただけでなく、来店を促す上でのデバイス別優位性も明らかとなりました。
スマートフォンで広告をクリックしてから来店した人の割合は 15.7%、PC &タブレットからの来店率は 11.5% となりました。来店単価も、モバイル広告では 123 円、PC &タブレットは 224 円で、1 人あたりの来店単価はモバイルの方が約 45% 低く、費用対効果も高いという結果になりました(図 1 参照)。
先日公開した別の業界事例同様、スマートフォンの持ち歩くという特性が店舗誘引と相性が良いことがわかります。また、この取り組みから、来店数、来店率、来店単価以外にも、来店者の属性や利用時間など、今後の O2O マーケティングに役立つデータが入手できました。
(引用元: Google AdWords 公式ブログ)
終わりに
GDNの来店コンバージョン計測機能によって、実店舗利用を中心にして商業活動を行っている方もGoogle AdWords の広告を利用することが可能となりました。
この機能は、オンラインユーザーの行動のみならず、現実におけるユーザー行動を計測することができます。
今までは、インターネット広告など無関係であると感じていた方も、利用を検討する良い機会となるのではないでしょうか。
インターネット上で、狙ったユーザーに、自店の情報を届けることができます。
是非とも一度ご利用してみてください。
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