Google 広告と Yahoo! 広告の違いとは?2大広告媒体の概要について
※この記事は2021年4月5日にアップデートしています。
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部です。
リスティング広告やディスプレイ広告を始めようと考えた際、最初の媒体として、 Google 広告や Yahoo! 広告を検討される方も多いかと思います。
しかし、Google 広告と Yahoo! 広告は、配信面だけでなく、設定できる広告文の文字数や広告表示オプションの数、審査のスピードなど、様々な部分で異なります。
違いにあわせて媒体の選定、設定を行なうことが、成果拡大にも重要になります。
本エントリでは、 Google 広告と Yahoo! 広告の違いについて、リスティング広告とディスプレイ広告の2つの観点からご紹介いたします。
▼リスティング広告
――(1)メリットデメリット
――(2)広告文の違い
――(3)広告表示オプションの違い
▼ディスプレイ広告
――(1)掲載面の違い
――(2)バナーサイズの違い
――(3)ターゲティングの違い
――(4)審査スピードの違い
リスティング広告
リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、その名の通りインターネットの検索結果と連動して表示することができる広告です。
メリットデメリット
■メリット
(1)購入意欲の高いユーザー(顕在層)に訴求できる
設定したキーワードとユーザーが検索したキーワードがマッチした時のみ広告が表示されるので、主に興味関心や購入意欲のあるユーザーに配信できます。
(2)クリック課金制
リスティング広告はクリックされるたびに課金されるクリック課金制です。
表示されただけでは課金は発生しないため、興味関心のあるユーザーに絞って広告費をかけることができます。
■デメリット
(1)認知目的での配信はハードルがある
検索キーワードに紐づいて配信がされるため、検索なしでも表示されるディスプレイ広告に比べ配信機会は少ない傾向にあります。
また、広告自体もテキストでの表記になるため、興味関心の薄いユーザーに対する認知を獲得にするには画像・動画が使用できるディスプレイ広告のほうが効果的な場合が多いです。
(2)配信キーワードによってクリック単価が大きく変動する
キーワードに紐づいて広告が表示されるため、検索機会の多いキーワードなどは他広告主も広告出稿することが多くなる傾向にあります。
競合が多くなると検索結果上位に広告を掲載するには高いクリック単価が必要になってしまいます。
(3)時間と工数がかかる
リスティング広告はキーワード単位や広告単位など詳細なデータを数値でみることができます。
限られた予算内で効果を最大化するには、それらの数値より広告文や設定キーワードなどを調整することが必要です。
広告文の違い
リスティング広告における、 Google 広告と Yahoo! 広告の広告文の違いについて説明します。
Google 広告、 Yahoo! 広告ともに見出しは全角30文字、説明文は全角90文字使用できます。
また、 Google 広告・ Yahoo! 広告のテキスト広告ともに最大見出しは3つ、説明文は2つ設定することが可能です。
※2020年8月20日より任意項目として「タイトル3」と「説明文2」が入稿できるようになりました。また機能改善に伴い、説明文の入稿可能な文字数は以下のように変更されました。
説明文1、説明文2:それぞれ90文字以内
広告見出しにおいて Google 広告、 Yahoo! 広告それぞれ使用できる文字が異なります。
Yahoo! 広告では感嘆符「!」を使用することができますが、 Google 広告では見出しのみ使用できません。
また、 Yahoo! 広告では【】(隅付き括弧)を使用することができませんでしたが、2020年4月22日より、【】の広告入稿が可能となりました。
媒体によって使用できる文字とできない文字がありますので、広告を入稿する際は、再度媒体の入稿規定を確認いただくことが重要です。
Google 広告と Yahoo! 広告の広告文の大きな違いは使用できる文字にありますので併用する際は注意が必要です。
使用できる文字の違いについては、当社ブログでもご紹介していますので以下のリンクよりご参照ください。
(参考記事:【随時更新】 Google / Yahoo! 検索広告で使える記号一覧)
広告表示オプションの違い
広告表示オプションとは広告内容に加えて、複数のリンクやテキスト、電話番号などを表示できる機能です。
設定することで、表示範囲が広がり視認性が高くなるため、クリック率の向上が見込めます。
クリック率が高くなると、広告の品質が高いと見なされ、クリックにかかる単価を抑制することができます。
Google 広告と Yahoo! 広告でやや名称、数は異なりますが、基本的な項目は共通しています。
設定できる項目は、下記画像の通りです。
太字表記のものは、最低限設定されることをおすすめいたします。
実際には、下記画像のように表示されます。
▼Google 広告
▼Yahoo! 広告
- ①電話番号表示オプション
- ②構造化スニペット表示オプション( Google 広告)
テキスト補足オプション( Yahoo! 広告) - ③サイトリンク表示オプション( Google 広告)
クイックリンク表示オプション( Yahoo! 広告)
全ての広告表示オプションを設定していても、表示位置と広告ランクが低い場合は、広告表示オプションが表示されない場合があります。
ですが、広告ランクには広告表示オプション設定の有無が関係するので、設定できる項目はできるだけ設定しましょう。
広告表示オプションの詳細については当ブログでも紹介していますので以下のリンクよりご参照ください。
(参考記事:広告表示オプションを総復習。無料で出来る機能を使いこなそう!)
ディスプレイ広告
以下ではディスプレイ広告についてご説明いたします。
※ Yahoo! ディスプレイアドネットワーク( YDN )が、 Yahoo! 広告 ディスプレイ広告(運用型)に移行します。
YDN は2021年6月23日に提供終了予定です。
また、6月23日の提供終了まで段階的に機能を制限されます。 YDN 形式のキャンペーンについては、4月7日から運用型形式へ強制変換を開始予定ですので、ご利用のアカウント配下に YDN 形式のキャンペーンが残っている場合は、運用型形式への早めの変換をご検討ください。
詳しくは以下のリンクよりご確認ください。
(引用:Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)スタートガイド)
Google 広告と Yahoo! 広告のディスプレイ広告ではそれぞれ違う特徴がありますが、広告における役割は同じです。
まずはディスプレイ広告の持つ役割についてご説明いたします。
インターネット広告では、ユーザー行動は認知段階、比較・検討段階、購入段階の3つの段階に分けられます。
ディスプレイ広告ではそれぞれの段階で下記画像①~③のような役割を持っており、認知段階のユーザーを増やしたいのか、比較・検討段階のユーザーにアピールしたいのか、購入させたいのか、など目的に応じてディスプレイ広告を使い分けることが重要です。
ディスプレイ広告の各段階における役割は下記になります。
➀認知段階:新規顧客の発掘
ディスプレイ広告を通して商品・サービスを知ってもらうをきっかけを作ります。
ディスプレイ広告は幅広いユーザーに対して広告を配信をすることが可能なため、効果的に認知拡大を図るためにはどんなユーザーに配信したいかを明確にし、年齢や性別などユーザーのターゲットを絞って配信を行う必要があります。
➁比較・検討段階:顕在顧客の獲得
顕在層の関心を高め購入段階に繋げます。
比較・検討段階にいるユーザーはそれが本当に必要かどうか考えたり、他社と比較しながら購入を検討します。
そのため、顧客化する可能性の高いユーザーに的確に広告を表示することが有効です。商品・サービスの強みを明確にし、ユーザーの関心を高められるよう広告の訴求やターゲティング設定を行う必要があります。
➂購入段階:接触顧客の刈り取り
商品・サービスに接触したユーザーにアクションを促します。
ディスプレイ広告では一度サイトに訪れたことのあるユーザーに対して広告を表示することができるリターゲティングというターゲティング方法があります。
この機能を活用することにより、過去に広告と接触したユーザーに再度アプローチすることができます。
掲載面の違い
ディスプレイ広告では、動画と画像を Google 広告や Yahoo! 広告の様々なサイトに掲載することが可能ですが、それぞれ掲載面に下記のような違いがあります。
■ Google 広告
Google 広告のディスプレイ広告は、 Google ディスプレイネットワークと呼ばれ、200万以上のウェブサイトや動画、アプリに広告を掲載することが可能です。
リーチ範囲はインターネットユーザーの90%以上にのぼり、 Google ディスプレイネットワークを掲載先に指定することで、膨大な数のウェブサイトやモバイルアプリ、動画コンテンツに広告を掲載できます。
(引用: Google 広告ヘルプ)
▼ Google 広告の表示例
■ Yahoo! 広告
Yahoo! 広告のディスプレイ広告では、 Yahoo! JAPAN や主要提携サイトのコンテンツページ内に広告を掲載することが可能です。
Yahoo! JAPAN では、「 Yahoo! ニュース」、「 Yahoo! 天気」、「 Yahoo! 知恵袋」のほか、「スポーツ ナビ」、「 Yahoo! ファイナンス」などさまざまなコンテンツページに掲載可能です。
(引用: Yahoo! 広告ヘルプ)
▼ Yahoo! 広告の表示例
バナーサイズの違い
Google 広告と Yahoo! 広告では使用できるバナーのサイズが一部異なります。
両媒体の一般的なバナーサイズは下記の通りです。
- ■共通サイズ:300×250、728×90、160×600、468×60、320×50、320×100、300×600
- ■ Google 広告のみ:336×280、250×250、200×200、970×90
- ■ Yahoo! 広告のみ:600×500、640×100、640×200
※単位はピクセル
(引用:Google 広告 ディスプレイ広告の一般的なサイズについて)
(引用:Yahoo! 広告 YDNで使用できる画像)
※スマートフォンへ広告を配信する場合は、アスペクト比が同一で、ピクセルが2倍サイズ(600×500、640×200、640×100)以上の画像の入稿をおすすめします。スマートフォンのディスプレイは一般的なPCのディスプレイよりも解像度が高いため、1倍サイズ(300×250、320×100、320×50)よりも、2倍サイズ以上の画像のほうが鮮明に表示されます。
なお、2倍サイズ以上の画像を入稿した場合は、1倍サイズの画像は削除してください。
また、配信面に合わせて画像のサイズが自動で調整されるレスポンシブ広告のサイズは下記の通りです。
共通して下記サイズでの設定が可能です。
- ■横長:1200×628
- ■スクエア:300×300
- ■ロゴ画像(省略可能):180×180
※単位はピクセル
ターゲティングの違い
ディスプレイ広告のターゲティングには大きく2種類に分けられます。
主にユーザーに対するターゲティングか掲載面のコンテンツに対するターゲティングです。
Google 広告と Yahoo! 広告では、共通して利用可能なターゲティング方法もありますが、どちらかのみでしか使えないターゲティング方法もあります。
これらは主なターゲティング方法であり、他にも言語や地域、時間帯によるターゲティングを設定することもできます。
■ Google 広告
■ Yahoo! 広告
(引用:Google 広告ヘルプ 広告のターゲット設定)
(引用:Yahoo! 広告ヘルプ ターゲティング設定について)
審査スピードの違い
ここではリスティング広告とディスプレイ広告で共通している、審査についてです。
入稿した広告文、画像、キーワード、ランディングページ、サービスは Google 広告、 Yahoo! 広告ともに、各媒体のガイドラインに則した審査が行なわれます。
インターネットユーザーの安全で適切な広告を配信するためのものですが、審査のスピードにも Google 広告と Yahoo! 広告で違いがありますので、ご紹介いたします。
- ■ Google 広告:審査期間1営業日以内
→ほとんどの場合、審査は1営業日以内に完了しますが、広告内容によってはもう少し時間がかかる場合もあります。
2営業日を過ぎても広告の審査が終わらない場合は、状況をお問い合わせください。 - ■ Yahoo! 広告:審査期間約3営業日前後
→※動的ディスプレイ広告:1つのアカウント内で大量に入稿された場合、または複数アカウントで同時に入稿された場合は、審査完了まで通常の審査期間(約3営業日)よりも時間がかかる場合があります。
Yahoo! 広告でディスプレイ広告を行う際は「画像」と、「画像とテキストなどが組み合わさった広告」とで2段階に審査が行われます。
審査の混み具合によっては、上記期間より大幅に長い時間がかかることもあるので、両媒体とも余裕持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
またヘルスケア、医薬品、金融サービスなど、一部のサービスや商材については、 Google 広告、 Yahoo! 広告ともに制限がありますので、広告出稿前に今一度媒体のポリシーページ、ガイドラインをご確認ください。
(引用:Google 広告ポリシー)
(引用:Yahoo! 広告ポリシー)
おわりに
本エントリでは、 Google 広告と Yahoo! 広告の違いについて、リスティング広告とディスプレイ広告の2つの観点からご紹介しました。
Google 広告と Yahoo! 広告は、大きな違いはないように思えますが、配信できる広告の仕様に少しずつ違いがあります。
広告配信する商材や配信の目的によって、両方を使い分けることをおすすめします。
また、広告費25万円以下でご検討されているお客様向けのプランをご用意しております。
リスティング広告とディスプレイ広告、どちらで広告を出稿するかお悩みの方は、当社までお問合せください。
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