CTRが15%増加!?Twitter広告新フォーマット「 カルーセル広告」について徹底解説
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の藤森です。
2020年11月10日に新しくローンチした Twitter 広告の新しい広告フォーマット「カルーセル広告」をご存じでしょうか。
カルーセル広告は横に並んだ2-6枚の画像もしくは動画をスワイプして閲覧することが可能であり、クリエイティブをタップすることでアプリやウェブサイトへの誘導を行えます。
また、Twitter のウェブサイトクリックやモバイルアプリ広告等のあらゆる広告目的において利用可能であり、投稿の横幅をめいっぱい使ったクリエイティブの表示が可能であったり、それぞれのスワイプやカルーセルカードの内訳表示が可能であり、新たなレポーティング機能も搭載されている注目の広告フォーマットです。
参考:Twitter のカルーセル広告
本エントリでは、この Twitter 広告の新フォーマット「カルーセル広告」について解説していきます。
▼Twitter 広告のカルーセル広告とは
▼カルーセル広告のメリット
――オーディエンスの注意関心を引き付ける
――様々なキャンペーン目的で使用可能
――効果計測が可能
▼クリエイティブの活用方法
――ストーリー展開のある画像配置
――画像挿入リンクの活用
▼Twitter カルーセル広告の注意点
――画像と動画の組み合わせについて
――カルーセルのリンクについて
――ツイート本文や見出し文について
――カルーセル画像の順番について
▼入稿規定
▼別媒体との比較
▼おわりに
Twitter 広告のカルーセル広告とは
カルーセル広告は、一つの広告に複数画像や動画を挿入することができ、よりインタラクティブに訴求できる広告形式のことです。
今までの Twitter 広告でもツイートを用いることで複数画像を挿入すること自体は可能でしたが、タッチ式が複数並んでいる状態でした。
今回のカルーセル広告では、ユーザーが画像をスワイプすることで複数の画像を見ることができます。
これによりクリエイティブのスペースが拡大し、柔軟性が向上したことから、様々な商品を流れるように並べたり、特定の機能をアピールしたり、ストーリー展開のある画像を複数用いて訴求することが可能になりました。
今まで広告形式とカルーセル形式の表示の違いは以下の通りです。
出典:@chateraise_jp
特にオーガニック投稿に比べ複数の画像を表示できるようになったことや、画像にリンクを挿入できるようになったことでよりユーザーの興味関心やサイトへの導線の短縮を図ることができるようになりました。
また、Twitter の公式ページにて以下のような効果検証結果が報告されています。
「ベータテストでは以下のようなパワフルな効果がでています:
・ウェブサイトカルーセルでは、通常のウェブサイトカードフォーマット*と比較して、CTRが平均で 15% 増加しました。
・また、アプリカルーセルでは、通常のアプリカードフォーマット*と比較して、インプレッションあたりのインストール数が平均で24%増加しました。」
引用:進化を続ける Twitter のパフォーマンス広告
カルーセル広告のメリット
オーディエンスの注意関心を引き付ける
カルーセル広告はユーザーがスワイプすることで次の画像が表示されるため、動きがあることでユーザーの目に留まりやすく注意関心を引き付けやすいのが特徴です。
また、今までの投稿のように一枚づつ拡大してみる必要はなく、同じ表示画面上で画像をスムーズに切り替えることができます。
様々なキャンペーン目的で使用可能
広告キャンペーンの目的のうち、ウェブサイトやアプリに関するものすべてでカルーセルを利用できます。動画カルーセルを使用する場合は動画の再生数キャンペーンで利用できます。
そのほかにもエンゲージメントキャンペーンや、ブランド認知度の向上キャンペーンでもカルーセルを利用することができるため、既に Twitter 広告を出稿されている広告主様でも比較的簡単に導入することが可能です。
効果計測が可能
カルーセル広告では、カルーセルのパフォーマンス(カード単位のパフォーマンスやスワイプのレポートなど)を把握できます。
そのため、どの画像がユーザーの関心を惹いているのかやそれに応じてどの画像を変更していくかなど施策を考えていくことができます。
上記画像は管理画面上でのカルーセルのパフォーマンス確認画面です。
カード単位でクリック数などが確認可能なため、どの画像がユーザーの関心を引いているのかを判断することが可能です。
クリエイティブの活用方法
ストーリー展開のある画像配置
複数の画像を流れるように表示することが可能なので、商品の概要から詳細、特典などの画像配置やマンガ系の商材であればコマ展開に合わせて画像を配置することでユーザーに見てほしい画像の流れに沿って閲覧を促すことができます。
◼商品の使い方をステップ形式で紹介
◼複数のカードをキャンバスに見立てて大きな画像を表示する
画像挿入リンクの活用
カルーセル広告では、画像にリンクを挿入することが可能なため画像の商品やサービスの詳細ページを設定することで、広告を見たユーザーの購入意向を高めることが可能です。
また、今までは投稿の本文にのみリンクの挿入が可能であったため、画像を閲覧したユーザーがリンクをクリックせずに離脱することがありましたが、画像をタップするだけで遷移先にユーザーを飛ばすことができるので離脱の防止にもなります。
挿入できるリンクは画像ごとに変更することはできず、すべての画像共通となりますので表示する画像すべてに関連したリンクを設定することをおすすめします。
Twitter カルーセル広告の注意点
画像と動画の組み合わせについて
カルーセルは現在、画像と動画の両方に対応していますが、画像素材と動画素材を1つのカルーセル内で組み合わせることはできません。
画像を使用する場合はすべて画像で統一、動画を使用する場合は動画で統一する必要があります。
カルーセルのリンクについて
現在カルーセル広告では単一のリンク先のみ設定可能であり、ウェブサイトまたはアプリのリンクを1つ追加できます。
画像に応じて遷移先を変更することはできません。
ツイート本文や見出し文について
ツイート本文や見出し文を画像別で変更することはできず、どの画像が表示されている状態でも同じテキストが表示されます。
どの画像にも共通したテキストであったり画像の概要や画像の補足がされているテキストを挿入されることをおすすめします。
カルーセル画像の順番について
画像ごとに順番を割り当てることは可能です。
ユーザーに見せたい順番であったり、ストーリー展開のある複数の画像を一連で表示させることができます。
また現時点では、画像の順番を自動的に最適化する機能はありません。
入稿規定
カルーセル広告の詳細な入稿規定は以下の通りです。
画像サイズや動画の規定に関しては、既定通りでないと入稿ができないことがありますので特に注意が必要です。
また、その他のツイートの特徴とサイズ規定については以下をご参照ください。
参考:【2020年最新版】Twitter 広告の画像・動画付きツイートの特徴とサイズ規定一覧
参考:広告クリエイティブの仕様
別媒体との比較
カルーセル広告はTwitter 広告だけでなく Facebook 広告 / Instagram 広告でも存在します。
以下は両者の比較を表と図にまとめたものです。
両者の特徴が大きく分かれている点は、Facebook 広告/ Instagram 広告では画像の表示サイズが投稿の半分以上に対し Twitter 広告では投稿の4分の1程度です。
一方テキストの表示量はFacebook 広告/ Instagram 広告では3行程度の表示に対し Twitter 広告ではほぼすべて表示可能となっています。
この違いの理由は、Facebook / Instagramではユーザーが画像に注目するのに対し、Twitter では文章に注目することが挙げられます。
また、画像ごとに遷移先や見出しの変更ができるという点では、Facebook 広告 / Instagram 広告のほうが自由度が高いと考えられます。
ローンチしてまだ日が浅い広告フォーマットのため、この点については今後アップデートされる可能性はあります。
Facebook 広告の詳細な運用方法に関しては以下の記事をご参照ください。
参考:Facebook 広告の推奨設計「 Power 5」-自動学習の効率化で成果改善-
おわりに
本エントリでは、Twitter 広告のカルーセル広告についてお伝えしてきました。
カルーセル広告を活用することで よりユーザーを惹きつけサイトの流入増加などに繋げることが可能になります。
既に Twitter 広告を始めとした Twitter を活用したマーケティングを行っている方は活用してみてはいかがでしょうか。
また、より詳しく Twitter 広告の詳細を知りたい方は以下の記事をご参照ください。
参考:【2020年最新版】Twitter 広告の特徴とターゲティング基礎
その他の SNS 広告の媒体についての詳細は以下の記事および動画をご参照ください。
参考:【2020年最新版】4大 SNS 広告の特徴(Facebook 広告、Instagram 広告、Twitter 広告、LINE 広告)
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