Google 広告の新機能、「カスタマーマッチ」を使いこなそう!(概要編)
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
グラッドキューブBlog、再開いたします。
栄えある再開第一回は、Google AdWordsの新機能、「カスタマーマッチ」について、グラッドキューブ ネット広告事業部が紹介します。
カスタマーマッチって?
昨年、2015年10月に新たにローンチした新機能で、
ごくシンプルに言ってしまうと、Google AdWordsで使用できる、ターゲティングの一種です。
今まで、Google AdWordsの検索広告/検索ネットワークで設定できるターゲティング手法は、
1)キーワードのターゲット設定
2)地域と言語のターゲット設定
3)モバイル端末のターゲット設定
4)オーディエンスターゲティング(検索広告向けリマーケティングで使用)
がありましたが、新たに
5)カスタマーマッチ
が加わることとなりました。
では、その機能の概要について、ご紹介したいと思います。
どのようなユーザーに対しターゲティングできるのか?
広告主様が保有しているお客様、見込み客などのメールアドレスリストを利用し、広告配信します。
インターネット広告にお詳しい方なら、思い当たるサービスがあるのではないでしょうか。
「Facebookカスタムオーディエンス」、「Twitterテイラードオーディエンス」など、他の広告プラットフォーム、特にSNS系ではすでに展開されているサービスと、とてもよく似ています。
カスタマーマッチはどこに掲載されるのか
配信面は現在のところgoogleが取り扱う3つのプラットフォームとなります。
1)Google検索結果
2)Youtube広告
3)Gmail広告
もちろん各プラットフォームを選別して広告掲出が可能で、3プラットフォームがセットというわけではありません。
また、GDNのディスプレイ広告へは配信しないので要注意です。
(※ユーザーがGoogleアカウントにログインしていることで配信対象となります。)
課金方法は?
それぞれのプラットフォームに準拠します。
あくまでターゲティング手法の一つなので、リストに含まれたメールアドレスのユーザーが、
・キーワード検索
・Youtube視聴
・Gmailダッシュボード確認
など、それぞれのプラットフォームで広告掲載される行動をとった際の広告面に掲出され、クリックされた広告のみ課金対象となります。
例えば検索広告の場合、リストのユーザーに対しキーワード、リンク先URL、広告文を設定した広告が従来の検索連動広告同様に掲出され、クリックされた場合に広告費が発生します。
個人情報の取り扱いに注意!
運用担当者はカスタマーマッチにメールアドレスリストをアップロードする際、ハッシュ化(暗号化)したものを用意することを推奨されています。
もちろん、外部代理店などに入稿を委託している場合、暗号化は必ず行いましょう。
また、広告主はカスタマーマッチのリストを入稿する際、必ずオプトアウト(カスタマーマッチのリストからの除外申請)用の「メール配信停止リンク」URLを同時に入稿しておかねばなりません。
そのほか、配信対象者(リストに含まれるメールアドレス保持者)の属性に対しても規定が設けられています。
Google Adwordsのヘルプに広告掲載ポリシーが記載されておりますので、必ず確認しておきましょう。
配信対象ユーザー側への配慮
広告がユーザーにとって有用なものであった、あるいは忌避されないものであった場合は問題ないのですが、
掲載された広告が不要、あるいは今後ターゲティングしてほしくないと考えるユーザーがリストに含まれていないとは限りません。
ユーザー側がこのような個人情報に基づく広告配信を望まない場合、ユーザー個人が広告をマウスオーバーした状態で展開される説明文から、オプトアウト(カスタマーマッチのリストからの除外申請)を行うことが可能となっています。
(この点においては、配信面の通常の広告と若干の差異があるといえます。)
もし広告をユーザーがオプトアウトした場合、Googleが対象ユーザーをユーザーリストの使用から除外する措置をとります。
結果その広告が掲載されなくなるだけでなく、そのユーザーに対してはカスタマーマッチのリストに基づく3プラットフォームすべての広告配信が停止してしまいますので注意が必要です。
従来のターゲティングとくらべると
例えば、リストのメールアドレスは広告主様が何らかの手段で蓄積された「見込みの高い」お客様と考えられるのでCVRが高くなることを想定し入札単価に格差を設定するなどはもちろん、アップロードするリスト次第で、
広告主の顧客全体には定期的なセールのお知らせ、
メルマガ登録をしていないユーザー層にはGmail広告でアプローチ、
A商品を購入したユーザー層には関連するB商品の広告を配信、
といった出し分けを行うなど、工夫すればよりユーザーに寄り添ったコミュニケーションが可能です。
最後に…
AdWordsには様々なターゲティング手法がありますが、カスタマーマッチは
事前のリストの整理の仕方、既存リストとの掛け合わせ次第で、
CRM的要素を加味したより親密な広告コミュニケーションが可能となっており、
従来のターゲティングの一歩先を行く、新たな可能性を感じています。
その分、すべてを外注先任せにしてしまうような運用の仕方は向いておらず、
広告主様、代理店担当者の双方が成果創出に向け協調する姿勢が必須となるプロダクトではないでしょうか。
次の投稿では、実際の設定画面を確認しながらの設定方法について、より詳細に解説したいと思います。
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