AR 広告とは?特徴や Instagram ・ Facebook 広告での配信方法を解説!
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の長野です。
みなさまは AR 広告をご存じでしょうか?
「 AR 広告ってそもそも何?」
「 AR 広告ってどうやって配信するの?」
そんな方のために、本エントリでは AR 広告の特徴や Instagram ・ Facebook での配信方法、効果的な活用方法を解説します。
▼ AR 広告とは?
―― AR 広告とは AR を使った体験型の広告
―― AR広告の3つの特徴
―― VR 広告と AR 広告の違い
▼ Instagram・Facebook で AR 広告を配信する方法
――(1)「 AR エフェクト」を作成する
――(2)広告マネージャで広告を作成する
AR 広告とは?
AR 広告とは AR を使った体験型の広告
AR とは Argument Reality (拡張現実)の略で、スマートフォンやタブレットのカメラなどを通して、現実を仮想的に拡張する技術です。
AR 技術を利用している代表的な例として、ゲームアプリ「ポケモン GO 」が挙げられます。ポケモン GO は、位置情報に応じてキャラクターが登場したり、デバイスのカメラで周囲を映すとキャラクターが表示されたりと、まるでキャラクターが現実世界にいるかのように感じることができます。
AR 広告とは AR の技術を活用した広告を指します。 AR を使った家具の試し置きや服の試着などの疑似的な体験を提供することで、商品の認知や購買を促進できます。
AR広告の3つの特徴
AR 広告には3つの特徴があります。
(2)印象に残りやすい
(3)商品・サービスがイメージしやすい
(1)不快感が少ない
AR 広告はユーザーにとって一方的に見せられるものではなく、自らアクションを起こせるコンテンツです。広告の配信方法にもよりますが、従来の Web 広告に比べユーザーに与える不快感は少ないと言えます。
(2)印象に残りやすい
AR 広告は体験型のためユーザーの印象に残りやすくなります。 SNS でシェアされる可能性も高く、広告とオーガニック投稿の両面から認知拡大が期待できます。
(3)商品・サービスがイメージしやすい
AR 広告は、従来の広告に比べ商品やサービスを実際に使用した時のイメージを詳細に伝えることができます。店舗で商品を確認する手間を省き、オンラインでの購入を後押しできます。
VR 広告と AR 広告の違い
VR とは Vertial Reality (仮想現実)の略で、仮想空間を現実かのように体感できる技術です。「人工現実感」や「仮想現実」と呼ばれます。
VR では VR ゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)という専用デバイスを装着し、仮想空間の中で現実に近い感覚を得られます。
VR 広告は この VR を活用した広告です。 AR 広告と違い専用のデバイスが必要になるため、広告を配信できるユーザーが限られます。
Instagram で AR 広告のベータ版がリリース
AR 広告は Facebook に以前より配信可能でしたが、 2022年に Instagram でもオープンベータ版がリリースされました。認知度アップ・リーチ・トラフィックの目的で、 Instagram のフィードとストーリーズに配信できます。

(出典: Meta 顧客へのリーチを広げるのに役立つ、Instagramの新しい広告掲載場所とツールのご案内)
Instagram・Facebook で AR 広告を配信する方法
AR 広告の配信方法は以下の通りです。
(2)広告マネージャで広告を作成する
(1)「 AR エフェクト」を作成する
Meta Spark Studio で広告に使用する AR エフェクトを作成し、 Meta Spark Hub に広告エフェクトとして公開します。エフェクトが承認されると広告として利用できるようになります。
Meta Spark Studio は無料公開されており、 背景合成やバーチャルメイクなどオリジナルの AR フィルターを作成できます。
(参照: Meta ビジネスヘルプセンター Meta Sparkで AR エフェクトを作成して公開する)

(2)広告マネージャで広告を作成する
次に、広告マネージャで AR 広告を作成します。手順は以下の通りです。
(1)画面左上の緑色の「作成」ボタンをクリック
(2)以下の中からキャンペーンの目的を選択
- ■ 認知度
- ■ トラフィック
- ■ リード
- ■ 売上
(参照: Meta ビジネスヘルプセンター AR広告を利用できる目的と配置のオプション)

(3)キャンペーンと広告セットの編集画面で配信に必要なすべての情報を入力
(4)広告の編集画面で[シングル画像または動画]を選択

(5)[リンク先を追加]にチェックを入れ、[リンク先]で[インスタントエクスペリエンス]を選択し、[+新規作成]をクリック
(6)テンプレートの選択画面で[ AR エクスペリエンス]のテンプレートを選択
(7)[エフェクト]で、使用するエフェクトを選択
※ドロップダウンに表示されるのは、承認済みのエフェクトのみ
(8)[カメラの向き]で、 AR エフェクトに使用するカメラを[デフォルト/前面カメラ/背面カメラ]から選択
(9)[コールトゥアクション]と[ウェブサイト URL ]を設定し[完了]をクリック
(10)動画素材・テキストを設定し、[公開]をクリックすれば設定完了です
- ■ 動画素材
- ■ メインテキスト
- ■ 見出し
- ■ コールトゥアクション
(出典: Meta InstagramやFacebookでAR広告を作成する方法)
Instagram・Facebook での AR 広告の効果測定指標
AR 広告の詳細な配信結果はインスタントエクスペリエンスの指標から確認できます。また、 Facebook のみにはなりますが、 AR エフェクトを使った画像や動画のシェア数も確認できます。
広告をタップしてから AR エフェクトを閲覧していた平均時間(秒)
■ インスタントエクスペリエンスを開いたクリック数
AR エフェクトを開いたタップ数
■ インスタントエクスペリエンスのアウトバウンドクリック数
AR エフェクト内でコールトゥアクションボタンをタップした回数
■ エフェクトのシェア
AR エフェクトを使用した画像または動画がシェアされた回数
※確認できるのは Facebook のみ
(参照: Meta ビジネスヘルプセンター 拡張現実広告の指標について)
AR 広告におすすめの業界
AR 広告は遠隔でも商品やサービスが体験できるため、以下の業界におすすめです。
(例)バーチャルメイク・肌年齢テスト・髪型のモデル
■ EC 業界
(例)服の試着・家具の試し置き・装飾品の試着
■ イベント業界
(例) AR スタンプラリー・じゃんけんゲームなどの体験型ゲーム・ 3D フォトフレームを利用した写真撮影
■ ゲーム業界
(例)現実世界とリンクした体験型のゲーム
おわりに
本エントリでは、 AR 広告の特徴や Instagram ・ Facebook 広告での配信方法について紹介しました。
Meta Spark Studio には AR エフェクトのテンプレートが用意されているため、専門知識が無くても簡単に AR を作成できます。技術面や開発コストから AR 広告の活用を見送られていた方は、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
当社は Instagram ・ Facebook 広告の運用代行を承っており、 Meta 社(旧: Facebook 社)の公式パートナープログラム「 Meta Business Partners (旧: Facebook Business Partners )」にも認定されています。
Instagram ・ Facebook 広告の成果にお悩みの方や、インハウスでの運用に課題を感じられている方はぜひお気軽にお問い合わせください。