ブログ

BLOG

Google AdWordsコンバージョンに至ったクリックを廃止

こんにちは。
プロモーション事業部・リスティング・DSPチーム久保です。

Google AdWordsでは、2016年9月21日をもって、「コンバージョンに至ったクリック」という指標が廃止されました。
現在は、アカウント画面上で指標が表示されておりますが、順次表示がされなくなるそうです。
%e3%82%b5%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e7%b5%82%e4%ba%86
今まで「コンバージョンに至ったクリック」を使用してきた私からすると、とても大きな変更です。

「コンバージョンに至ったクリック」では、コンバージョンを達成した広告のクリック数を計測しております。
1回の広告クリックで2回のコンバージョンを達成した場合、「コンバージョンに至ったクリック」では1回の数値が計測され、「コンバージョン」では2回の数値が計測されます。
それぞれの指標をコンバージョンに至ったユーザー数とコンバージョンの回数の把握に活用してました。

例えば、資料請求などのコンバージョンした人数を計測する場合は「コンバージョンに至ったクリック」、ECサイトなど商品が購入された回数を計測する場合は「コンバージョン」というように使い分けていたのですが、今回の変更によりどのようになるのでしょうか・・・。
今回「コンバージョンに至ったクリック」が廃止され、
・Google AdWordsのコンバージョンの種類
・どのような経緯で廃止が行われたのか
・廃止による注意点
・顧客ケースによる設定方法
をご紹介していきます。

Google AdWordsのコンバージョンの種類

Google AdWordsには、様々なコンバージョンを計測する種類があります。
今回、廃止が決定した「コンバージョンに至ったクリック」を含め、改めてコンバージョンの種類を確認していきましょう。

・「コンバージョンに至ったクリック」
1件以上のコンバージョンにつながった広告のクリック数を示します。
獲得しているユニークユーザーのおおよその人数を測定するのに活用することができます。

・「コンバージョン」
広告をクリックしたユーザーが、設定されたコンバージョンポイントを達成した回数になります。
コンバージョントラッキングの設定により、複数のコンバージョンを計測するのか1回のみを計測するのかを選択することが可能です。

・「すべてのコンバージョン」
広告経由で獲得したすべてのコンバージョンが計測されます。
「コンバージョン」の数値に加え、電話コンバージョン、アプリ内ダウンロード、クロスデバイスやブラウザを経由して達成されたコンバージョンなど、すべてのコンバージョンを加算した数値が表示されます。
「すべてのコンバージョン」には、コンバージョントラッキングの設定で「コンバージョン」に含めないように設定したコンバージョンアクションも表示されます。

・「ビュースルーコンバージョン」
ディスプレイネットワークで表示されたが広告をクリックしなかったユーザーが、その後サイトを訪れて達成したコンバージョンの数が表示されます。
Googleディスプレイ ネットワークで配信しているディスプレイ広告の価値を把握することに活用します。

・「デバイスをまたいだコンバージョン」
複数のデバイスやブラウザをまたいで発生したコンバージョンを計測します。
Googleサービスへのログイン歴があるユーザーの情報が使用され計測されます。

様々な種類のコンバージョンがありますね。
その中でもなぜ、「コンバージョンに至ったクリック」が廃止になったのかその経緯を見ていきたいと思います。

「コンバージョンに至ったクリック」廃止の背景

2001年に、広告をクリックしたユーザーの行動を計測するために、コンバージョントラッキングが導入され、「コンバージョンに至ったクリック」という指標が誕生しました。

15年経った現在、ユーザーのWeb上での行動も多様化し、デバイスをまたいだコンバージョンや来店など様々な行動の計測を必要とするケースが出てきました。
コンバージョントラッキングの技術の向上によりこれらの計測も可能となり、「ビュースルーコンバージョン」や「デバイスをまたいだコンバージョン」など新たな指標が開発されました。
%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%b3

「コンバージョンに至ったクリック」では、これらを計測することができず、コンバージョン名やコンバージョンの発生元でデータを分割することができなかったり、コンバージョンの値を設定できなかったり様々な制約がありました。
Google AdWordsのヘルプによると、多くの広告主が「コンバージョン」の指標を重視していることから、2016年9月をもってサポートを終了といった流れになりました。

廃止による注意点

目標コンバージョン単価または拡張CPCを利用中で、自動入札で参照する指標を「コンバージョンに至ったクリック」に設定している場合は、変更を行う必要があります。
%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%b3%e5%8d%98%e4%be%a1%e6%80%a7%e5%a4%89%e6%9b%b4
➀運用ツール→コンバージョントラッキング→➁設定→➂自動入札で参照するコンバージョン指標を選択することで、移行ツールを利用し設定を行うことができます。
コンバージョンオプティマイザーや目標コンバージョン単価の使用時に重視する指標を、「コンバージョンに至ったクリック」から「コンバージョン」に変更する必要があります。

顧客ケースによるコンバージョントラッキング設定方法

それでは、今まで通りユニークなコンバージョン数を計測できないの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、設定次第で計測が可能になります。
運用ツールのコンバージョントラッキングより設定を変更してください。
%e8%a8%ad%e5%ae%9a%e4%be%8b
コンバージョントラッキングのカウントの項目を1回に設定することで、コンバージョンに至ったユーザー数
すべてに設定することでコンバージョンの回数を計測することができます。

商品が買われるたびに毎回成果としてカウントしたい場合もあれば、資料請求など一回のみのカウントで設定する方が適切な場合など様々あると思います。
広告主様の製品やサービスの性質からどちらかを採用してください。

実際の例をもとにどちらに設定をすべきかをご紹介します。

例:ECサイトA
コンバージョンポイント:商品購入
商品購入がコンバージョンポイントの場合、同一ユーザーでも購入数が増えれば増えるほど売り上げに結び付きビジネスの指標として価値があります。
このように同一ユーザーの複数のコンバージョンに価値がある場合は、コンバージョントラッキングのカウントの設定を「すべて」に設定することをお勧めします。

例:不動産資料請求
資料請求のような見込み顧客の獲得をコンバージョンポイントとすると、資料請求が何回同じユーザーから行われても、実際に購入する数としては、1回になります。
このような場合、ビジネスの指標として価値が発生しないので、コンバージョントラッキングのカウントの設定を1回に設定します。

このように同一ユーザーからの複数回のコンバージョンに価値があるかないで、設定の変更を行い計測を行う必要があります。

まとめ

時代の変化とともに、インターネット上でのユーザーの行動、デバイスなど様々な変化が生じ、コンバージョンの計測が複雑化しております。
Google AdWordsでも変化に対応するため、様斬なアップデートが行われており、対応することが運用者にも迫られています、
今回「コンバージョンに至ったクリック」という指標が廃止されることで、コンバージョントラッキングの方法を見直す必要があります。

リスティング広告運用では、成果の良い設定を発見するためコンバージョンの測定と目標の設定が重要です。
広告主様の商品・サービスの性質、リスティング広告における目標を設定し、正しいコンバージョントラッキングの設定を行っていきましょう。

また、今回の変更点を知らないと、コンバージョンに至ったユーザー数を計測しているつもりが、コンバージョンを達成した回数の計測が行われ正確な広告成果の計測ができないといった事態になりかねません。

まだ設定の変更を行っていない方は、早急に変更を行いましょう!

SNSでもお役立ち情報をお届けします!

グラッドキューブ リスティング広告 運用代行 GladCube TV 毎週更新中!

自社開発SaaSサービス・メディア

トップ
サービス
資料請求
事例
ブログ
スタッフ
お問い合わせ
×