広告カスタマイザを使用する際の注意点 ( Google 広告編 )
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の柿木です。
Google AdWords 広告カスタマイザがローンチされてから約3年、 Yahoo! スポンサードサーチアドカスタマイザがローンチされてから約6ヶ月が経ちました。
ご利用になっている方も多いのではないでしょうか。
広告カスタマイザは通常の広告文の設定とはことなり、フィードを作成する必要があります。
このフィードを作成・アップロードする際にエラーが起きてしまい、なかなか設定ができないということがよくあります。
本エントリでは、広告カスタマイザを設定する際に起こりうるエラーの対処方法をご紹介いたします。
今回の記事では「 Google AdWords 広告カスタマイザ」、次回の記事では「 Yahoo! スポンサードサーチアドカスタマイザ」 について記します。
▼広告カスタマイザとは
――広告カスタマイザを用いてできること
――なぜ広告カスタマイザを使用するのか
――成果の向上
――アカウント構成
――掲載結果データをリセットすることなく、広告の文面を更新
▼データフィードを Google AdWords にアップロードする際のエラー対処法
――エラー内容
――エラーの原因
広告カスタマイザとは
広告カスタマイザを用いてできること
広告カスタマイザでは「ユーザーが検索しているキーワード」「利用している端末」「ユーザーの所在地」など、様々な条件に応じて広告文を動的に変更させることができます。
例えば、「時給__円」という文面に、自動的に時給の金額を挿入することができます。
なぜ広告カスタマイザを使用するのか
広告カスタマイザを利用すると、条件に応じて広告文に変化を加えることができるため成果の向上を見込むことができます。
また Google AdWords で推奨されているアカウント構成に近づけることが容易になり、掲載結果データをリセットすることなく、広告の文面を更新できます。
成果の向上
条件に応じて広告文を変化させることができると、クリック率を向上させることができます。
その結果、ページ流入量が増加するため成果(CV量)の向上を見込めます。
アカウント構成
Google AdWords が推奨する設定として広告グループレベルに情報を集約化するという内容があります。
広告グループ内に十分な情報量を蓄えることで自動化がより正確に機能し、配信効率が上がるためです。
1キーワードごとに1つの広告文を設定するとなると、広告グループをキーワードの個数分作成する必要があります。
しかし、広告カスタマイザ利用すれば1つの広告グループ内で、キーワードごとに広告文を設定することができます。
掲載結果データをリセットすることなく、広告の文面を更新
通常であれば、広告文の内容を変更するとアカウント上に蓄積されたデータは0となり、リセットされます。
しかし広告カスタマイザを利用すれば、蓄積されたデータをリセットすることなく広告文を変更することが可能となります。
広告カスタマイザの設定方法
設定方法
設定の手順は以下の通りです。
Google AdWords で広告カスタマイザを利用する際の手順に関しては「 Google AdWords 広告カスタマイザはこうやって使う!誰でも分かる使い方」をご参照ください。
広告カスタマイザを設定する際のエラー内容
(1)~(5)の工程の中で、多く発生するエラーが以下になります。
それぞれのエラー内容と対処法を見ていきましょう。
データフィードを Google AdWords にアップロードする際のエラー対処法
エラー内容
データフィードを作成する際に属性を設定する必要がありますが、この工程にてエラーが多く発生します。
主に発生するエラーが以下になります。
これらのエラーが発生する要因と対処方法を見ていきましょう。
エラーの原因
エラーの原因は複数考えられます。
対処法1
キャンペーンの名称や、広告グループの名称が「アカウント」と「データフィード」で異なっている可能性があります。
それぞれの名称があっているか、半角と全角やスペースも含め確認します。
仮にキャンペーンの名称が間違っている場合でもエラー表示は「ターゲットの広告グループがみつかりません」という表示になります。
この表示が出た際にはキャンペーンと広告グループの両方を確認しましょう。
対処法2
属性を指定するテキストが誤っている可能性があります。(データフィードの1番上の列のテキスト。)
それぞれの属性を設定する際に必要なテキストは以下になります。
「ターゲット広告グループ」
「キャンペーンのターゲットを設定」
「ターゲット キーワード テキスト」
「ターゲットとなるキーワードのマッチタイプ」
「ターゲット地域」
これらの属性は、テキストが異なるとエラーとして返ってくることがあります。
エラーが発生した際は、上記をコピ-&ペーストした上で再度入稿を行ってみてください。
※ Google AdWords ヘルプから入手できるテンプレートでは「英語で属性を設定」をしておりますが、画像のように「日本語」でも可能です。
対処法3
アカウント上に、該当のキャンペーンや広告グループなどのデータが存在していないことがあります。
Google AdWords Editor に入力したまま、アカウントに送信していないケースも考えられます。
必ずアカウントのデータ⇒データフィードの順番でアップロードするようにしましょう。
注意点1
他にも注意が必要となるのが「エラーが出ない」ケースです。
データフィード内のキーワードデータは間違いがあってもエラーとして表示されません。
データフィードにないものは通常の広告文が選択されるので、条件ごとに最適化した広告文の配信ができないことになります。
Google AdWords Editor のデータをコピーしてデータフィードに利用することで、未然に防ぐことができます。
注意点2
広告カスタマイザを利用する際は、同じグループに通常の広告文(広告カスタマイザを利用していない広告文)を設定している必要があります。
広告カスタマイザが利用できない場合に通常の広告文が配信されるためです。
広告文をアップロードする際のエラー対処法
エラー内容
広告カスタマイザを利用するには、{=データフィード名.属性名} のパラメータを設定する必要があります。
このパラメータ関連でエラーが発生します。
主に発生するエラーが以下になります。
これらのエラーが発生する要因と対処方法を見ていきましょう。
エラーの原因
エラーの原因は複数考えられます。
対処法1
{=.}は全て半角で入力する必要があります。
また「.」が「,」になっているケースもよく見られます。
エラーが発生した際は、上記を確認した上で再度入稿を行ってみてください。
対処法2
データフィード名は Excel のデータ名ではなく、 Google AdWords にアップロードする際に入力するデータ名を記入する必要があります。
また属性名も同様ですが、一字一句異なることがないように、半角と全角などもあわせて注意して確認を行った後再度入稿を行ってみてください。
注意点1
広告カスタマイザを利用する際は、同じグループに通常の広告文(広告カスタマイザを利用していない広告文)を設定している必要があります。
広告カスタマイザが利用できない場合に通常の広告文が配信されるためです。
注意点2
「=」が抜けている場合はエラーが発生せず、普段通り入稿することができます。
しかしパラメータ異常によって誤った広告文となります。
広告カスタマイザを設定した際には、アカウント上のプレビューで必ず確認するようにしましょう。
おわりに
Google AdWords 広告カスタマイザを利用することで、広告グループに情報を集約化しながら、条件に応じて柔軟に広告文を配信することができます。
広告グループに情報を集約化することで最適化の精度が高まり、クリック率を向上させることで成果の向上も見込むことができます。
一見設定が難しいように感じる広告カスタマイザですが、今回ご紹介したエラーの対処方法さえ知っていれば、すぐに設定が可能です。
困った際はぜひご参考ください。
次回の記事では「 Yahoo! スポンサードサーチアドカスタマイザ」 についてご紹介いたします。
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