ブロード配信のメリット・デメリットとは? Facebook / Instagram 広告での活用事例をご紹介
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の長野です。
ブロード配信とは、ターゲットを細かく設定せずに配信する方法です。「認知目的以外の配信には合わないのでは?」と思われがちですが、媒体や商材によっては効果的な場合があります。
本エントリでは、ブロード配信を行うメリット・デメリットや、 Facebook / Instagram 広告で実際に配信した事例についてご紹介します。
目次
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ブロード配信とは
地域・年齢・性別だけのターゲティング
ブロード配信とは、ターゲティング設定の中から地域・年齢・性別の3つのみを設定して配信する手法です。
一般的なウェブ広告では、ユーザーの興味関心やオーディエンスリストによるターゲティングが可能ですが、これらのターゲティングをあえて行わないことで、幅広いユーザーに広告を配信できます。
ブロード配信のメリット
- リーチの広さ
- 機械学習を促進できる
- クリック単価が安い
リーチの広さ
地域・年齢・性別の3つのみでターゲティングするため、その他のターゲティング方法よりも多くのユーザーが配信対象となります。顕在層だけでなく、潜在層も含めた多数のユーザーにリーチできます。
機械学習を促進できる
多くのウェブ広告媒体は、機械学習によって配信が最適化される仕組みになっています。成果を上げるためには機械学習に適したアカウント構造にした上で、学習に十分なデータをアカウントに蓄積させることが重要です。
ブロード配信は幅広いユーザーに配信するため、データがたまりやすく機械学習の促進につながります。
クリック単価が安い
ターゲットを広く設定することでオークションの競争度が下がり、クリック単価を抑えられます。クリック単価の改善によってコンバージョン単価が改善する場合があります。
ブロード配信のデメリット
- クリック率・コンバージョン率が低くなる
幅広いユーザーにリーチできる反面、自社の商材・サービスに対して興味の薄いユーザーにも広く配信することになります。やはりリマーケティングや興味関心ターゲティングなどの絞り込んだターゲティングに比べると、クリック率・コンバージョン率は低くなりがちです。
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しかし、クリック率やコンバージョン率が低い場合でも、その分クリック単価が安ければコンバージョン単価は抑えられます。
仮にブロード配信を行った場合、今のコンバージョン率よりどの程度下がるかを想定し、想定コンバージョン率に対しいくらのクリック単価なら目標のコンバージョン単価をクリアできるのか、とシミュレーションしておくとよいでしょう。
Facebook / Instagram 広告での活用事例
ターゲティング | リーチ | IMP | CT | CTR | CPC | COST | CV | CVR | CPA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
興味関心ターゲティング | 9,000 | 15,000 | 90 | 0,60% | ¥422 | ¥38,000 | 3 | 3,33% | ¥12,667 |
リマーケティング | 500 | 2,500 | 30 | 1,20% | ¥367 | ¥11,000 | 0 | ー | ー |
ブロード配信 | 11,000 | 18,000 | 160 | 0,89% | ¥150 | ¥24,000 | 10 | 6,25% | ¥2,400 |
事例① BtoC の配信事例
こちらは飲料の販売促進を目的とした広告の配信事例です。
興味関心ターゲティングのコンバージョン単価が約12,500円であるのに対し、ブロード配信のコンバージョン単価は2,400円と約5分の1に押さえられています。
興味関心ターゲティングよりもブロード配信の方がクリック率・コンバージョン率ともに高くなっており、想定していなかった層からのコンバージョンが得られた結果と考えられます。
ターゲティング | リーチ | IMP | CT | CTR | CPC | COST | CV | CVR | CPA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
興味関心ターゲティング | 96,000 | 140,000 | 400 | 0,29% | ¥1,125 | ¥450,000 | 6 | 1,50% | ¥75,000 |
リマーケティング | 2,500 | 16,000 | 60 | 0,38% | ¥2,000 | ¥120,000 | 2 | 3,33% | ¥60,000 |
ブロード配信 | 58,000 | 109,000 | 250 | 0,23% | ¥2,120 | ¥530,000 | 7 | 2,80% | ¥75,714 |
事例② BtoB の配信事例
こちらは企業向けシステムの導入促進を目的とした広告の配信事例です。
業種・業界ターゲティングのコンバージョン単価が75,000円であるのに対し、ブロード配信のコンバージョン単価は約75,700円と、ほぼ同程度の獲得効率で配信ができています。
BtoB 商材はターゲットがニッチなためしっかり絞り込んだターゲティングを使用することが多いかと思いますが、上記のようにブロード配信でも成果が出る場合があります。
おわりに
本エントリでは、ブロード配信のメリット・デメリットや実際の活用事例についてご紹介しました。
ブロード配信は取り扱う商材や広告媒体の特性に合わせて慎重に使用する必要がありますが、想像以上の効果が得られる場合もあります。特に今回ご紹介した Facebook / Instagram 広告では比較的取り入れやすい配信手法かと思います。
現在のターゲティングの成果にお悩みの方はブロード配信も検討されてみてはいかがでしょうか。
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