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運用型 DSP 「 Logicad 」とは?特徴・配信メニュー・配信方法などを簡単解説

運用型 DSP 「 Logicad 」の特徴と活用方法をご紹介!

※本記事は2023年8月25日に更新しています。

DSP を始めてみたいけど、国内には多数の DSP が存在し、どれを選定すれば良いかわからず迷っている方もいらっしゃると思います。一口に DSP といっても、ベンダーによって配信先や配信方法、アプローチできるターゲットが異なります。

例えば、季節や気候に左右される商材を扱う場合、 ADMATRIX DSP を使用することで天候や気温に合わせて配信が調節できます。また、海外向けのサービスを展開している方には、 Bypass を通して海外への配信が可能になります。

本エントリでは数ある DSP の中でも、国産 DSP の1つである Logicad についてご紹介いたします。

以前のエントリで MicroAd BLADE 、 KANADE DSP 、 SniperAd 、 FullouT DSP などの DSP についてご紹介しております。それぞれに違った特徴がありますので、是非ご参考ください。


 

DSP とは

DSP は正式名称を Demand Side Platform といい、設定した配信対象者や掲載面、配信時間などを元に、 SSP ( Supply Side Platform )から掲載面を入札する広告主のプラットフォームです。

1回の表示機会が生じるたびに入札が瞬時で行われる、この入札の仕組みは RTB ( Real Time Biting )と呼ばれています。

DSPの仕組み

DSP の仕組み

まず出稿側は、ターゲットや予算設定を DSP 内で行います。その情報を元に SSP からの出稿リクエストを待ちます。リクエストを受けると、 DSP は自動で最適とされる入札を行い、広告配信がされるといった仕組みです。

この一連の流れを DSP では0.1秒程度で行っています。

DSP の特徴

DSP は、リスティング広告のように検索行動を行っている顕在層にだけでなく、潜在層へアプローチができます。広告主の広告効果や収益の最大化を目的とした仕組みで、目標に対して自動的に最適化を行う機能を持つものも多く存在します。

また、配信先が多いことも特徴で、 Google や Yahoo! をはじめとした様々な広告ネットワークに広告を出稿できます。

運用方法は、機械学習によるアルゴリズム型(自動調整)運用型(手動調整)の2つに分けられます。

アルゴリズム型は各 DSP が持つ独自のアルゴリズムを基に自動的に広告の配信が最適化されます。アルゴリズム型の代表的な DSP は、 MicroAd BLADE や、 Criteo が挙げられます。

対して運用型は、配信結果を見ながら細かく手動で運用調整を行う方法です。運用型の代表的な DSP は、 KANADE DSP 、そして本エントリでご紹介する Logicad が挙げられます。
 

Logicad とは

Logicad とは、ソニーグループのマーケティング技術を基に開発された、ソネット・メディア・ネットワークス株式会社が展開する DSP の1つです。

初期設定費用、月額利用料、ランニングコストはかからず(2023年8月時点)、インプレッションによる課金体系を取っています。サポート体制も充実しているため、低リスクで始められる DSP の1つです。

参考: Logicad 公式サイト
 

Logicad の特徴

Logicad には3つの大きな特徴があります。

■ 高度なターゲティングが可能
■ 豊富なデータを用いた運用改善
■ 入札を最大限に行う処理速度

高度なターゲティングが可能

Logicad は手動の運用を行っているため、細かな設定ができます。

人工知能によるデモグラフィックのターゲティングだけでなく、企業属性やチラシ閲覧カテゴリなど、連携するメディアのデータを使用したユニークなターゲティングが可能です。

豊富なデータを用いた運用改善

Logicad は、画像・テキストを設定すれば、運用の手間を削減できます。

これらは過去のデータを用いた運用改善が自動で行われることや、Logicad担当者が入稿~運用まで対応してくれるため、自社対応は最低限になっています。

入札を最大限に行う処理速度

RTB は瞬時に入札を行う必要があるため、表示機会に対してそもそも入札に参加できない場合もあります。しかし Logicad の世界最高水準とも評される0.003秒の平均処理速度で、 RTB のタイムアウトによる機会損失を防ぐことができます。

加えて独自の人口知能「 VALIS-Engine 」を活用した、高精度な予測技術に基づくユーザー拡張も特徴といえます。
 

多彩な配信メニュー

Logicad には大きく分けて2つの配信メニューがあります。

ユーザーの興味関心に合わせて配信を行うオーディエンス配信と、過去にウェブサイトを訪れたユーザーに対するリターゲティング配信です。

配信目的に合わせ、どのような手法で配信を行うかを選ぶことができます。それぞれ項目にわけて詳細をご紹介します。
(参考: Logicad 商品メニュー

オーディエンスの配信メニュー

主に認知や集客を目的とした配信を行う方には、オーディエンスに合わせた配信メニューがおすすめです。オーディエンス配信では以下7つのターゲティングが可能です。

◼ ブロード配信
Logicad Video Ads
◼ オーディエンスターゲティング
テレビ CM リアルタイム連動型広告
◼ 潜在顧客ターゲティング
◼ 類似ユーザー
VALIS 拡張

下に行くほどユーザーの規模は少なくなり、購入や申し込みにより近いユーザーとなります。中でも Logicad 独自のターゲティングである太字部分についてご説明します。

ファネル

Logicad Video Ads

動画広告を使用して、大量のリーチ獲得を狙いたい方におすすめの広告メニューです。約260億の動画広告在庫を保有しており、再生単価は0.2円からとなっており、認知拡大に役立ちます。

ビデオリサーチが保有する、特定のテレビを視聴するユーザーの視聴データに基づいたターゲティングだけでなく、 Logicad 独自のターゲティングを使用できます。配信の番組ジャンルは45種類以上あり、海外ドラマやペット情報、モータースポーツまで、多岐にわたってターゲティングできます。

ジャンルによるターゲティングに加え人工知能を利用したユーザー拡張を実施し、ただ認知をおこなうだけでなく、関連性の高いユーザーへ効果的に配信が可能です。

Logicad Video Ads

(出典: Logicad Logicad インバナー動画 / Logicad Video Ads
 

テレビ CM リアルタイム連動型広告

広告主の CM 放映情報をリアルタイムで検知し、放映後3~8分以内に視聴者に配信を行います。

Logicad テレビCM連動型広告の仕組み

テレビ CM 放映後にスマートフォンなどでも広告を配信することで、クリック率の向上が見込め、広告効果補完が期待できます。

Logicad テレビCM連動型広告 配信イメージ

こちらはテレビ CM に広告を出稿している広告主のみが使用できる広告メニューです。

(出典: Logicad テレビCMリアルタイム連動型広告
 

VALIS 拡張

ソニーによるテクノロジーを用いて独自開発された人工知能「 VALIS-Engine 」による拡張配信ができる広告メニューです。

Logicad VALIS拡張

(出典: Logicad VALIS 拡張

一定のユニークユーザー数が必要ですが、コンバージョンユーザーの拡張だけではなく、クリックしたユーザー、複数回クリック、複数回コンバージョンしたユーザーなど、セグメントに基づいて拡張が可能です。その後、コンバージョンに至る確率値の高いユーザーを1位から500万位まで順位付けし配信を行うため、効果が見込めます。

関連性の高いユーザーへ配信ができるため、効果的に新規のユーザーを獲得したい方におすすめです。

リターゲティングの配信メニュー

一度ウェブサイトに訪れたユーザーに対して広告を配信する配信メニューです。顕在層、顧客層へのアプローチが可能で、購入や申し込みの後押し、増加に効果的ですが、ユーザーの規模としては多くありません。

リターゲティングでは以下2つの配信が可能です。

◼ リターゲティング
◼ ダイナミッククリエイティブ

Logicad 独自のリターゲティングである、「ダイナミッククリエイティブ」についてご紹介します。

ダイナミッククリエイティブ

ユーザーの閲覧履歴を機械学習し、興味関心に合わせて広告クリエイティブが自動的に生成される配信メニューです。

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(出典: Logicad ダイナミッククリエイティブ

対応業種は通販、不動産、人材、旅行のみですが、閲覧された商品属性項目に基づいて最適なアプローチが可能です。

ソニーグループの技術を使用し、閲覧情報をパターン化した分析を行うことができるため、クリックやコンバージョンの促進に役立ちます。幅広い商材を取り扱う方におすすめの配信メニューです。

いくつか商品メニューをご紹介いたしましたが、今回紹介したもの以外にもさまざまなターゲティング方法が存在します。商材に合わせてより効果的な配信方法をご提案いたしますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
 

クリエイティブ・配信イメージ

DSP ではクリエイティブも成果を左右する重要な要素の1つです。

Logicad は手動運用が特徴とご紹介しましたが、クリエイティブに関連するサービスも展開しています。

例えば、用意したバナーのサイズが限られていたとき、そのバナーを基に他サイズでのクリエイティブを無償(2019年8月時点)で用意してくれます。バナーのサイズが限られていると表示機会に対して損失が生まれます。

このようなサービスを利用し、成果の最大化を図りましょう。

他にも、 LP が複数あるときや、1つの商品を違った訴求で同時にアプローチしたい場合に役立つ「マルチリンクバナー」もあります。

マルチリンクいろち

マルチリンクバナーでは、クリエイティブに合わせて LP を設定し、ユーザーのニーズに合わせたページに遷移させることができるため、効率的な成果獲得が見込めます。

LP や訴求ポイントが複数ある商材の場合はぜひ利用を検討してみてください。
 

Logiacad の配信事例

当社で配信した Logicad 広告の事例をご紹介します。いずれも CV を目的とした配信のため、一般的なディスプレイ広告と比べるとクリック単価は高めですが、新たな配信面からの CV 獲得に至った事例です。

事例① BtoC フィットネスサービス
クリック数 約3,000回 / クリック単価 約250円 / クリック率0.2% / CPA 約27,800円

事例② BtoB オフィスサービス
クリック数 約600回 / クリック単価 約200円 / クリック率0.1% / CPA 約40,000円

 

おわりに

本エントリでは Logicad の特徴や配信メニューの選び方についてご紹介しました。 Logicad では独自の人口知能や技術力を活かしたユニークなターゲティングが可能です。

当社では多数の DSP の中から、お客様のサービスや商材、目的に合わせたものをご提案しております。それだけではなく、当社独自の DSP 戦略による成果拡大も見込めますので、 DSP 広告をご検討の方は、お気軽にご相談ください。


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